僕は資本家になりたい

資本家になる兆候あり

$DOCU のリスク要因を10-Qから個別に見てみる

 

前提

・下記サイトより10-Qを閲覧

DocuSign Inc. - Investors

・PART II - OTHER INFORMATION > ITEM 1A. RISK FACTORSをDeepLで翻訳

・リスク要因のうち気になった項目を次回深堀で見ていく

Risk Factors Summary

「→」に自分の所感を入れている。

  1. 「COVID-19」のパンデミックが当社のビジネス、業績および財務状況に及ぼす影響を完全に予測することはできません。
    →すべての企業にいえること
  2. 当社は過去に営業損失を計上したことがあり、今後も収益性を達成または維持できない可能性があります。
    →ほぼすべてのグロース企業にいえること
  3. 当社は収益の大半を電子署名ソリューションから得ていますが、電子署名ソリューションの採用が遅れたり減少したりしても、それに対応して当社の他の製品の使用が増加することはありません。当社の収益の大部分は電子署名ソリューションから得ています。
    →事業のポートフォリオがほぼ電子署名だけというのはリスクではあるよね。
  4. 当社の製品およびソリューションの市場は比較的新しく、進化し続けています。市場がこれ以上発展しない場合、あるいは発展が遅れる場合、あるいは当社が予想しない方法で当社の製品およびソリューションの市場は比較的新しく、進化し続けています。
    電子署名市場が今後どうなるかというのは調べてみる必要がある。
  5. 新規顧客の獲得や既存顧客の維持・拡大ができない場合、当社の収益成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
    →ほぼすべてのグロース企業にいえること。
  6. 当社は、お客様に製品やソリューションをタイムリーに提供するために、併設されているデータセンターや第三者クラウドプロバイダー、ならびに当社独自の技術運用インフラに依存しています。製品やソリューションをお客様にタイムリーに提供するために、自社の技術運用インフラに依存しています。製品やソリューションのパフォーマンスの中断や遅延は、顧客満足度の低下、当社の評判の低下、顧客の喪失、成長の抑制、収益の減少につながる可能性があります。
    →そりゃサーバートラブルとかでサービスの質が悪くなったら顧客が離れるのは当然。
  7. 当社のシステムおよびセキュリティ対策は、これまでも、そして今後も、データ漏洩、サイバー攻撃、その他の悪意のある活動の影響を受ける可能性があります。
    →すべてのテック企業にいえること。ドキュサインは、金融機関並みの堅牢なシステムを構築していると自負していたのでそれを信じるしかない。情報漏洩があった瞬間にすべて終わるけど、それをリスクとして考えていたらテック企業に投資なんてできない。
  8. 当社のシステムおよびセキュリティ対策は、これまでも、そして今後も、データ侵害、サイバー攻撃、その他の悪意ある行為の対象となる可能性があります。その結果、当社の製品やソリューションが安全でないと認識される可能性があります。その結果、お客様が当社製品の使用をその結果、お客様が当社の製品やソリューションの使用を縮小または中止したり、当社の評判が低下したり、多額の賠償責任を負ったり、当社の業績や成長見通しに悪影響を及ぼす可能性があります。
    →同上
  9. 最近の当社の急速な成長は、当社の将来の成長を示すものではない可能性があります。急成長を続けた場合、その成長を効果的に管理できない可能性があります。
    →コロナでの特需を言っているのかな。
  10. 利用料収入は契約期間にわたって認識しているため、販売契約の減少や増加は直ちには業績に反映されません。販売契約の変動は直ちに業績に反映されません。
    →会計上の売上高で見るとそうだよね。だからBilling額も見たほうがいいということね。
  11. 当社が参加している市場は競争が激しく、新規顧客の獲得、既存顧客の維持、ビジネスの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。新規顧客の獲得、既存顧客の維持、ビジネスの成長に悪影響を及ぼす可能性があります。
    →競合としてAdobe Signがあると思うけど、他にはどんなとこがあるんだろ。北米の市場はゆるぎないものと信じているけど、他国に広げていくにあたってはどうだろうか。日本でいうクラウドサインのようなローカルに強い会社はいくつか存在するかもしれない。
  12. 製品やソリューションが適切に機能せず、欠陥やその他の問題を解決するための改善策を開発できなかった場合、顧客を失う可能性があります。
    →すべてのテック企業にいえること。
  13. 多額の負債を計上したことにより、ビジネスの柔軟性や資本へのアクセスが低下し、借入コストが増加する可能性があります。また、今後も多額の負債を抱える可能性があり、当社の事業や業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
    →財務内容を見る限り大丈夫な気がするけど。転換社債の内容について精査する必要があるかもしれない。
  14. 私たちは、電子署名マーケティング、広告、プライバシー、データ保護、情報セキュリティなど、私たちのビジネスに影響を与える法律や規制の対象となります。
    →そりゃそうだ。
  15. データ保護および情報セキュリティに関するものを含め、当社の事業に影響を与える法律および規制の対象となります。当社が実際に、あるいは認識されている範囲で法律や規制に従わなかった場合、当社の事業に悪影響を及ぼす可能性があります。法規制の遵守法規制、特にプライバシーとデータ保護に関連する法規制を遵守することは、当社に追加のコストと責任をもたらす可能性があります。
    →そりゃそうだ。
  16. また、追加コストや負債が発生したり、当社ソフトウェアの販売を阻害する可能性もあります。
    →そりゃそうだ。

まとめ

10-Qを見ても今までの想定を覆すような目新しいリスクは出てこなかったが、①電子署名市場の今後の状況②競合他社の状況はやはり気になる。

電子署名市場の今後の状況だが、数値としてみる必要があるだろうけど、まず間違いなく縮小することなく拡大し続けるだろう。電子契約が法的に有効ならば、紙で契約をするメリットがない。むしろメリット多数。契約スピードが爆速になるし、対面である必要もない。日本であれば印紙代もかからない。テクノロジーに疎い人は紙がいいって言うんだろうけど、論理的な話ではない。徐々にデジタルネイティブ世代が人口の中心になっていくわけでそこらへんの未来は明るい。

②他社競合の状況だが、Adobe Signは、他の製品との抱き合わせでシナジーが生まれたらちょっと怖いかも。ただ片手間でやっているというイメージもある。Docu Sign電子署名セグメントしかないというのはリスクでもあり強みでもあるなと感じる。電子署名ソリューションは技術的にはそんなに複雑なものではないらしいが、どうやらDocu Signユーザビリティに定評があるらしい。一度顧客がDocu Signを採用すれば他社に乗り換えるのはなかなかないだろう。料金が多少安くても契約書類保管場所の移管やら業務フローの変更、関係部署への通達やら煩雑になる。アメリカを支配しているDocu Signが他国に一番に進出すればいい。そのうちデファクトスタンダードになって、Docu Signじゃないと契約しませんよってことになるかもしれない。また、GAFAMが参入してきていないのは良いポイントだと思う。

結果として毎回の決算が大事かな。売上成長が止まった時、市場を食いつぶしてあとはマーケティング費を削減してガンガン利益を稼いでいくフェーズになるのか、あるいは他社にシェアが食われているのかかどうかを見て売り時を判断していくのがよさそう。